活動報告

私たち東京武蔵野中央ロータリークラブは、さまざまな職業のメンバーが
その経験と知識を生かして社会奉仕活動や人道的活動に取り組んでいます。

「人生を変えてくれた、ロータリーの奉仕の理念 決議23-34号」(2023/4/6)

卓話

越谷東RC 青木伸翁さん(紹介 伊藤隆子職業奉仕委員長)

本日は「人生を変えてくれた、ロータリーの奉仕の理念」

「決議第23-34号」と題してお話しします。

この決議は1923年の国際大会の第34番目に提案され採択されたもので、1936年にRI会長を務めたウィル・R・メイニアとシカゴクラブのポール・ウエストバーグにより書かれました。これを書くについて二人には二つの大きな目的がありました。

1、ロータリーの理念、原理的な世界は様々な議論がありましたが、この国際大会の決議をもってそのすべてを解決すること。

2、それまで行われていた、団体的・金銭的奉仕活動をロータリーのなかで正当な奉仕の一つとして組み入れることでした。

現在のタイトルは、「社会奉仕に関する1923年の声明」このようになっていますが1923年当時のタイトルは「綱領に基づく諸活動に関するロータリーの方針」 となっていました。このタイトルからも分かる通り、社会奉仕だけでなく、職業奉仕も、国際奉仕も青少年奉仕も、すべての活動について書かれているものです。決議34号は6項目からできていて、1項から5項までが総論で、ロータリーとはこういうものであるから、第6項で各論として、クラブが行う金銭的、団体的奉仕は以下の準則で行ったらいいです、と書かれています。

今日は時間に限りがありますから、第1項と2項についてお話をいたします。

第2項からお話しします。

第2項にはロータリークラブのやるべき4つのことが書かれています。

第1に、ロータリアンに奉仕哲学を理解してもらうため、自己研鑽に励み、切磋琢磨し集団的に学びあうこと

第2に、ロータリー内部に対しても外部に対しても奉仕の理念の実施例を団体で示すこと

第3に、個人奉仕を提唱しています。ここで言っている奉仕はロータリーが言う本体的な奉仕のことです。

第4に、個人として、また団体として奉仕の実践をして、ロータリー内部だけでなく、ロータリアン以外の人たちに対しても奉仕の理念と、実践例を示し、外部の人々にも理解してもらうこと、と言っています。

我々ロータリーの奉仕の理念が書かれているのが第1項です。

第1項は、ロータリーとはそもそも何かといっています。

第1項

ロータリーは、基本的には 一つの人生哲学でありそれは利己的な欲求と義務これに伴う他人のために奉仕したいという感情とのあいだに常に存在する矛盾を和らげようとするものである。この哲学は奉仕 ―「超我の奉仕」- の哲学であり、これは「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」という 実践的な倫理原則に基づくものである。

2010年になって、国際ロータリー規定審議会はこの第1項をもって奉仕の哲学と定義するとしました。

この第1項は、ロータリーとは一つの人生哲学であると明快に言っています。

前半の部分を短く言い換えると、ロータリーは「利己と利他の調和を目的とする人生哲学」である、このように言い換えることが出来ます。人は、先ず、自分が良くなりたいという心がありますが一方で、誰の心にも周りにいる自分以外の他人にも良くなって欲しいという心があります。この二つの葛藤する心を調和するのがわれわれの奉仕哲学、奉仕の理念なのです。

ロータリーの奉仕哲学・ロータリーの奉仕の理念(Ideal of Service)は、「超我の奉仕」(Service Above Self)と、「最も良く奉仕する者、最も多く報いられる」(He Profits Most Who Serves Best)の二つです。

私はこの奉仕の理念に出会い、自分が救われたと思いました。この理念により人生を変えていただいたのです。