活動報告

私たち東京武蔵野中央ロータリークラブは、さまざまな職業のメンバーが
その経験と知識を生かして社会奉仕活動や人道的活動に取り組んでいます。

子どもたちの地域の居場所としての「みかづき子ども食堂」と「学習室」(2020/12/17)

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みかづき子ども食堂・みかづき学習室 大島 登志子さん(紹介 髙橋榮治会員)

「子ども食堂」は、国内の子どもの7人に1人が貧困状態にあるとされる中、低所得世帯の子どもや、親の帰宅が遅い子どもに向けて2012年頃から始まった支援・交流の拠点です。「子どもが一人でも行け、無料か低額で食事を提供する場」として位置づけられています。

現在、全国で3500ヵ所を超える「子ども食堂」があります。東京都には488ヵ所、武蔵野市には7ヵ所の「子ども食堂」があります。そのうちの1ヵ所は、武蔵野市給食・食育振興財団が運営している「子ども食堂」です。夏休み明けの9月になると、体重を減らして登校する子どもがいます。給食を食べてようやく体重を維持している子どもたちもいると言われています。財団はそれを意識して夏休みに「子ども食堂」を開催しています。その他の子ども食堂は、民間やNPO組織で運営されています。

私は、「民生児童委員」をしている中で、中学生に学習支援をするようになりました。あるとき、生徒が父親が夜に仕事をしているので、夕食はいつも一人で食べていると打ち明けてくれました。地域で大人や子どもが一緒に温かい食事を食べられる場所があれば、彼は寂しい思いをしなくてもいいのにとその時感じましたが、どのような方法があるのか分かりませんでした。しばらくして新聞で子ども食堂の記事を見て、こんな場所が身近にあればと思い立ち、仲間に声掛けをし、子ども食堂を始めることになりました。

「子ども食堂」を始めて少し時間が経った頃、地域の方々から「子ども食堂」の手伝いしたいとの申し出や、様々な寄付を頂くようになってきました。お米や野菜、お肉や果物など本当に皆様の善意に支えられて成り立っていると実感しています。さらに、武蔵野市の子どもや家族を支援する「子ども家庭支援センター」や「教育支援センター」とも、情報交換ができるようになり、不登校の子どもの居場所や学習支援にもつながるようになりました。

食堂への参加費用は、子どもは無料、大人は300円をいただいています。「子ども食堂」の運営は、大人の参加費と地域の方からいただく寄付金や食材の寄付で賄っています。また、フリーマーケットではご寄付いただいた洋服やタオル、食器などを売って収入にしています。

「子ども食堂」は地域にとって大事な場所ではありますが、近隣の住民にとっては迷惑施設でもあります。子どもの甲高い声や大人のしゃべる声、駐輪など私たちも気を付けてはいますが、100人近い人数が集まる「子ども食堂」は、閑静な住宅街ではやはり相いれない場所なのかと感じています。

新たな「子ども食堂」の場所を探すことが私たちの現在の使命です。

私たちは様々な理由で学校に行けなくなった子どもに対して「学習室」も運営しています。子どもの状態は、親の所得に比例すると言われています。生まれ育つ環境によって、将来の夢や希望を持てない子どもがいるのは成熟した社会とはいえません。さらに、子どもの責任ではない部分で差が出るのはフェアーではありません。子どもの自己肯定感にも影響を与えています。私たちは「学習室」を地域の大人が子どもを支え、自己肯定感を育む場所にしたいと考えています。親だけで子育てをするのではなく、地域に住む私たちが寄り添うことを第一に、「学習室」を今後も続けていきたいと思っています。

現在はコロナウイルス禍で「子ども食堂」が再開できない中、皆様から頂いたお米や乾麺、調味料を賞味期限内に必要な方々に届けたいとの思いからフードドライブを始めました。現在は行政の補助金や企業・市民の方々からの寄付を使い、食品などを必要なご家庭に届ける活動をしています。 

「子ども食堂」も「学習室」は地域の大切な居場所です。そうした居場所が今後もさらに増えることを願い活動を続けています。