「オンライン調停で広がる新しい紛争解決のかたち」(2025/10/23)
「オンライン調停で広がる新しい紛争解決のかたち」
ミドルマン株式会社 代表取締役CEO 三澤 透さん(紹介 鈴木会長)

このたび、東京武蔵野中央ロータリークラブの卓話にて、法務省認証ADR 機関として運営する「Teuchi(テウチ)」についてご紹介の機会をいただきました。ご縁をくださったのは、同級生であり、現在Teuchiの調停人としてもご活躍中の鈴木基樹弁護士(貴クラブ会長)です。
「Teuchi」は、裁判のように勝ち負けを決めるのではなく、公正中立な第三者を介して“話し合い”によって解決を図る調停(ADR)を、すべてオンライン上で完結できる日本初の仕組みです。スマートフォンひとつで、申立から和解成立までを進めることができます。
現在は主に3つの分野で展開しています。
ひとつは、病院や企業の未収金回収を支援する「Teuchi for 債権回収」。もうひとつは、離婚時の養育費取決めをスマホで完結できる「Teuchi for 離婚」。そして、プラットフォーム上のユーザー間トラブルを匿名のまま解決する「Teuchi for デジプラ」です。これらはいずれも、社会の“声なき当事者”に寄り添う仕組みとして生まれました。
——「トラブル解決に、第三の選択肢を。」
それが私たちミドルマンの使命です。
インターネット上で誰もが紛争を法的に解決できる社会の構築――すなわち“リーガルアクセスの拡大”を通じて、これからも地域と社会に貢献できるよう挑戦を続けてまいります。
ADR(裁判外紛争解決手続)とは?
ADRとは、裁判によらず公正中立な第三者が当事者間に入り、話合いを通じて解決を図る手続きです。身の周りで起こるトラブルの中には、裁判できちんと白黒の決着をつけたいというものもあれば、なるべく当事者同士の話合いで解決したいというものもあります。また、トラブルを解決したいけれども、裁判をするとなると、内密にしておきたい情報まで法廷で公開しなければならないのがイヤだ、という場合もあるかもしれません。そのようなとき、裁判以外の方法でトラブル解決を図ることができるのが「ADR(Alternative Dispute Resolution:裁判外紛争解決手続)」です。
ADRは、民事上のトラブルについて、当事者と利害関係のない公正中立な第三者が、当事者双方の言い分をよく聴きながら専門家としての知見を活かして、当事者同士の話合いを支援し、合意による紛争解決を図るものです。
ADRの対象となるトラブルは、話合いによって解決することができる民事に関する法的トラブルです。それ以外のトラブルは、ADRによる解決が望めないことがあります。また、ADRを利用してもトラブルの当事者同士で合意ができず、トラブルが解決しないこともあります。
